社長の一言

日本は何処へ向かうのだろう

大震災の後、また大停電で列車が止まった後でも日本人は礼儀を守り、割り込みや強奪などはおろか、他人を思いやる気持ち、感謝の気持ちを持つ日本人は世界から賞賛を受けた。また海外の友人からも驚くべき、優れた国民性だね。とメールをもらった。
TVを見ていて、自分を後回しにしても、他の人を優先して欲しいという老人の言葉を聞いて、思わず涙が出てしまった。こういう事で世界からの賞賛は嬉しい、あの中国の人々も、この日本の規律正しさは、中国は五十年かかっても追いつかないだろうと賞賛した。

ただある意味これは日本人と言う前に、東北の人々の我慢強さと言っても間違いないと思う。またごくごく一般の人達、農家、漁業などの土着の人々は、昔から昔から我慢して来ているのに慣れている。・・・・・・・・言っても仕方ない、誰に言えばいいの? どうにもならない、自分達が我慢してやるしかない。自分達で守るしかない。そんな雰囲気が見えてしまうのは自分だけだろうか?

この諦め感の根底には、一部の人間が、損得を優先で行なって来た事が、こういうきっかけで大きなツケを払う事になってしまい、さらにその処理をする中で、今まで身に染み付いた、損得優先の処理行動を、権力、利権の争奪戦を、一部の政治家、一部の権限を持つ金持ちが当然の様に行なっていく。信じたくないが彼らには一つのチャンスなのかもしれない。そして当然そのシワ寄せは一般の人たちに長期に渡り続いて行く。未来永劫この構図はなくならないのだろうか?

東北の牧場主が、放射能汚染で泣いて謝っていられた。政治家やかの電力会社で泣いて謝罪した方は記憶にない。無論何事にも損得は大切な一つのファクターだけど、他にもいろいろな要素をバランス良く考えなければいけない。ましてや公の行動に私利私欲はいらない。

人々を幸福に、強く導くという、ごく普通の心情をもったリーダーは現れないのか、仮に居たとしても、そんなやわな人物では、国のリーダーとしては認められないのだろうか?何年かかってもいいから、子孫の為に、幸福大国日本のグランドデザインを描いて欲しいと思う。

被災された方々には、本当に気の毒としか言いようが無い。これほど無力感を感じることは無い。ただきっと何年かかろうが、日本、東北は必ず復興するだろう。それが日本人だったし、日本人が過去、幾度の危機を乗り越えてきた、逆境に対する強さは、我々が自信として良い最高の誇りと信じている。

2011年 盛夏

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