- Q外部充電の仕方について教えて下さい。
- Aまず、注意するべき点は、外部コードを車輌に繋ぐ際はソケットの向きを確認し、カチッと音がするまで差し込んでください。バッテリーメーターやバッテリーパネルなどが当社の車輌には装備されていますので電圧の上昇を確認する事はおすすめします。他には特別な操作をすることなく自動的にサブバッテリーの充電が始まります。
105Aのサブバッテリーを2個積んでいる車両の場合、大体3〜4日間外部コードを繋ぎっぱなしで充電すれば、OKです。弊社のシステムには、過充電防止機能が付いているので過充電の心配はありません。
ですが、落雷など万が一のことを心配されるのであれば、3〜4日充電したら、外部コードを外すことをお奨めします。
- Qインバーターをつけて電子レンジを使いたいのですが、 どのくらいのインバーターが必要ですか?電子レンジはどんなものがよいですか?また、使用するときの注意点は何ですか?
- A電子レンジを使用する場合のインバーターは、 電子レンジの始動電力やロスなどを考えると、 最低でも1500Wのものが必要です。電子レンジは消費電力が最大でも950W程度のもので、 誤作動や故障を考えてコンピューター制御ではない 単純なダイヤル式などをおすすめします。(1万円程度のもの)
また、周波数(50Hz・60Hz)にもお気をつけください。外部AC電源での使用を考えると 使用する地域の周波数(東日本50Hz・西日本60Hz)にも あわせる必要があります。
電子レンジなど熱量を生み出す電化製品はかなりの電力を必要とします。それを12Vのバッテリーでまかないますので、バッテリーにかなりの負担を掛けます。サブバッテリーの状況を見ながら、あまり連続した使用は避けてください。
また、走行充電システムが装備されている場合、電子レンジを使用する際は車のエンジンをかけて、 少しでもサブバッテリーを充電しながら使ってください。
ただ、これは弊社が採用している「メインバッテリーから配線を引き、制御機能があるコントローラーが付いている走行充電システム」の場合で、「一部リレー式でオルタネーターから直接サブバッテリーを充電する走行充電システム」の場合は、オルタネーターに負担をかけ、痛めてしまう恐れがあるので、充電システムの方式を確認して下さい。
- Qメインバッテリーを交換した際の注意点を教えて下さい。
- Aまず確認して頂きたいのが、メインバッテリーを交換後に(メインバッテリーの)プラスのターミナルに青い配線が繋がっているかどうか?これは、走行充電の配線になります。従って、繋がっていないと走行充電は行いません。走行充電をしないということは、サブバッテリーからどんどん電気が出て行っているということなので、ここを確認して下さい。
もう一点、インバーターのスイッチは使用しない時には、必ずOFFにして下さい。100V電源を使用しなくても、インバーターはスイッチがONになっているだけで、電力を(サブバッテリーから)消費します。
また、外部充電を2〜3日連続で行ってください。それでも、サブバッテリーの電気の減りが早いと感じられるようならば、サブバッテリーの寿命が考えられます。その際は、早めの交換をお奨め致します。
- Q外部充電は、メインバッテリーに充電されますか?またサブバッテリーが0になるとメインバッテリーから補給されますか?
- A現状では、外部充電をした際はサブバッテリーが充電をされますがメインバッテリー(車両のバッテリー)は充電されません。しかし、サブバッテリーがゼロになった時はメインバッテリーから電気が供給されることはありません。
例えば、 冷蔵庫をずっと付けっぱなしにしてしまいサブバッテリーが上がってしまった場合はサブバッテリーがゼロになり、冷蔵庫は止まってしまいます。メインバッテリーは冷蔵庫に電気を供給しないのでエンジンがかからなくなるといった状況はありません。ご安心ください。
又、外部充電にてメインバッテリーを充電したいということであれば、弊社オリジナル商品のインテリジェントサブバッテリーコントローラー「ペリー君」と言う商品にサブバッテリーシステムを変えるとメインも充電することが出来ます。こちらはサブバッテリーを2系統とメインバッテリーを個々に管理でき、外部充電をした際は弱っているバッテリーを充電します。仮にメインが一番弱っていたらそちらを先に充電します。また、満充電になると自動的に切り替えます。さらにそれぞれのバッテリーの電圧・電流・残電流容量等がデジタルで表示できます。
- Q意外と知らないサブバッテリー1 (ユーザー様からのコラム)
- A 家庭での生活では何気なく使われている電気機器。
照明、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ・・・・そんな暮らしに慣れた私たちが、いざ、キャンピングカーへ生活を移した時、いち早く気が付くのが、電力の不足だと思います。
ユーザー:「キャンピングカーで一晩過ごしたら、途中で停電になった!! 故障か?」
ディーラ:「その晩、どのように過ごしました?」
ユーザー:「冬でも暖かくて明るい車室内で、DVDをテレビで見ながら、キンキンに冷えたビールを飲んでたら、プツンと停電した。」
ディーラ:「あ〜・・・、サブバッテリーが上がっちゃったんですね〜。」
ユーザー:「えぇ〜! 普通にすごしていたのに?」
よく、交わされるやり取りではないでしょうか?
私たちが普段の暮らしの中で、電気の使い方にどれほど無頓着なのかが判ります。
ご承知の様に、キャンピングカーでの暮らしに使う電力は、サブバッテリーに蓄えられた電力に依存しています。
たとえば、サブバッテリーのサイズが、キャンピングカーに多く使われている「105D31」だとすると、蓄えられる電力は、フル充電で約65AH(5時間率)です。連続で13A使うと5時間で無くなるバッテリーのサイズです。
このバッテリーで、上述の生活をすると、どうなるでしょう?
ファンヒーターが2A、天井灯を2灯点けて3A、DVDとテレビ(液晶12インチ程度)で3A、冷蔵庫40L稼動で3A・・・合計11A。
フル充電だったとしても6時間程で無くなってしまいます。
ですから・・・・”停電した”は必然的に起こりうる事なのです。
キャンピングカーでの暮らしに使う電気には限りがあります、大切に使うことをお勧めします。
- Q 意外と知らないサブバッテリー2 (ユーザー様からのコラム)
- A思いの外、早く無くなってしまうサブバッテリー。
では、どうやればもっと長い時間を快適に過ごせるのでしょうか。
「途中でエンジンを掛けて充電させる」
「サブバッテリーを大きくして容量を増やす」
「ソーラーパネルを付けて充電する」
など、色々な方法があります。
ですが、ここで注意すべき点があります。
何れの場合も、「充電しなければならない」という点です。
・・・ちょっと難しい話しになりますが、お付き合いください。
バッテリーは化学反応で電気を発生させます。また、化学反応で電気を蓄えます。
電気を発生させる反応(放電)はとても早く、瞬時に数百アンペアをも発生させることが出来るので、フル充電のバッテリーを僅かな時間で空にする事が出来るのです。ところが、電気を蓄える化学反応(充電)はとても遅いのです。
取り出した速度で蓄えることが出来ず、放電の時の何倍もの時間を必要とするため、フル充電するのに数日掛かるのが普通なのです。
つまり、エンジンを掛けても、ソーラーを積んでも、バッテリー容量を増やしたとしても、
「使ったのと同じ時間で充電する事が難しい」ので、同じ量を使い続ければ、蓄えは底をつきます。
もちろん、上述のそれぞれの方法にはメリットがありますが、自宅で過ごす様に無尽蔵な電気の使い方は出来ないのです。
ですので、快適に過ごすには、”なるべく使わない”、”こまめに切る”、”消し忘れない” という結論に回帰してしまいます。
- Q意外と知らないサブバッテリー3 (ユーザー様からのコラム)
- Aでは、前述の方法の効能について触れましょう。
◎サブバッテリーを大きくするサブバッテリーを大容量に載せ替えたり、パラに繋いだり・・・。
確かに使える電力量が増えるメリットがあります。
容量が大きくなるので、電子レンジを使える回数が増えるし、灯りを使える時間が長くなる。
ですが、ダイナモ(エンジンの発電機)への負担が大きくなり、また、積載重量がおおよそ30kg程度は増えるので燃費に影響してきます。
また、充電には時間が掛かるので、それでも使い切ってしまうと、それ以降はツインバッテリーの恩恵はありません。
◎ソーラーパネルを載せる。
日中、晴れていれば常に独立して発電できる様になるため、定位置での連泊時などで効果を発揮します。
充電の目的というよりは、冷蔵庫やベンチレーター等、日中に使っている電気機器への電力供給を担う事で、サブバッテリーからの放電量を抑える事の方にメリットがあります。勿論、余分な電力を得られれば、バッテリーの充電も賄えます。バッテリーの充電には時間が掛かるので、減らさないに越したことがない訳です。
◎時折、エンジンを掛けて充電する
余分な出費をしないという点ではメリットがありますが、前述の通り、充電には時間が必要ですので、僅かな時間では、期待する程の充電量は得られないのが実情です。あくまでも、不足してしまった時の緊急として補充する”暫定措置”と考えるのが良いでしょう。
色々な方法からベストを選ぶには、
・停泊先で何にどれだけの電気を使うのか?
・移動の時間と距離がどの程度か?
などから、
・今積んでいるバッテリーの大きさは適当か?
・帰着までに放電しきることはないか?
・余分な電力量を積むことで無駄な燃費に繋がらないか?
を見極めて適正な方法を選ぶ事が必要です。
- Q意外と知らないサブバッテリー4 (ユーザー様からのコラム)
- Aでは、最後に、おおよその目安について。
◎バッテリーの型式とその容量(5時間率)例。
(使いそうなサイズの抜粋です、メーカーにより差があります。)
85D26 → 55AH
85D31 → 60AH
105D31 → 64AH
115D31 → 72AH
115E41 → 88AH
115F51 → 96AH
◎主な電装機器とその消費電流例。
(おおよその目安です、機器の大きさや設定により差があります。)
冷蔵庫(40L) → 3A
白熱灯1灯 → 1.5A
蛍光灯1灯(7W) → 1A
テレビ(液晶12インチ) → 2A
DVDプレーヤ → 1A
ベンチレータ → 1A
ファンヒータ → 2A
◎使用可能時間の計算方法(おおよその目安です、機器の大きさや設定により差があります。)
< バッテリー容量 x 並列数 ÷ 消費電流の合計 = 使用可能時間 >
※例(下はバッテリーがフル充電の時の前提です。)
バッテリー容量x並列数: 85D31 x2個 = 120AH
消費電力合計: 冷蔵庫+白熱灯3灯+テレビ+DVD+ファンヒータ = 12.5A
使用可能時間: 120AH÷12.5A= 約10時間
サブバッテリーが案外保たない事を感じて頂けましたでしょうか?
対策機器の追加を考えるだけでなく、こまめに電力管理をすることが楽しいキャンカーライフに繋がります。
- Q車内のACコンセントで携帯の充電はできますか?
- A車内にあるACコンセント(100V)は、外部充電のコードをさすことで使用できます。外部100Vの供給が取れないような場所で、100V電源で携帯などを充電するにはインバーター(12Vを100Vに変換する機械)を取付けることにより使用することができます。
インバーターは電子レンジを動かせるような1500Wからの大きなものもありますが、携帯の充電ぐらいですと、150W位の物でよいと思います。ただ、バッテリーの負担を考えると、インバーターよりも市販されている12Vシガーソケットの携帯充電器で、走行中に充電してあげるのが一番効率がよいと思います。車内でパソコンなどをお使いになる場合も、パソコン用車載DC変換アダプターがでておりますので、そういったものを利用しながら、なるべく効率よくバッテリーに負担をかけない使い方をされるのがよいでしょう。
- Q冷蔵庫を使うとすぐにサブバッテリーがあがってしまいます。
- Aお出かけ前に外部充電で、サブバッテリーを充電してください。過充電防止機能が付いていますので安心して充電できます。そして、お出かけの1日前になったら冷蔵庫のスイッチを入れて外部充電しながら冷蔵庫を冷やしてください。いったん冷えますとサーモにより自動的に冷蔵庫本体の電源が入ったり切れたりしますので、電気の節約になり、サブバッテリーの消費電力を抑えることができます。
あと、冷蔵庫に食べ物を詰め込み過ぎないなどのちょっとした事でも消費電力を抑えることができます。サブバッテリーは充電状態を一度悪くしてしまいしますと外部充電、走行充電では復帰しにくい状態になってしまいます。この場合はお近くの整備工場、ガソリンスタンド等で普通充電を行ってください。また、走行充電はあまり充電力がありませんので、あくまで、外部充電の補助としてご使用ください。
- QAC充電してもすぐダウンします。買って2年ですが寿命ですか?
- Aバッテリーの容量不足(劣化)・充電系統の異常・負荷(電装品等)の消費が多すぎる、いずれか3点の原因が考えられます。
バッテリーの劣化につきましては、使用状況にもよりますが、おおよそ2〜3年で交換となるケースが多いようです。
次に充電系統の異常は、走行充電及び外部AC充電が正常に機能しているかの点検が必要になります。(点検方法:エンジンをかける→電圧が上がるか?外部コードをさす→電圧が上がるか?)
最後に負荷の使用状況ですが、例えば一日中冷蔵庫を使い続けた上で夜に室内灯とTVを合わせて使用しますと、バッテリー2台が満充電の状態であったとしても2泊〜3泊がバッテリー容量の限界になります。この間走行していれば充電されますが、AC充電に比べますと、あくまで補助的な充電と考えていただいた方が良いです。冬場などは、FFヒーターなどの使用も増えますので、使える時間はさらに短くなる傾向にあります。
システムに異常が無く、バッテリー使用時間でお悩みのユーザー様は、ソーラー充電(太陽光発電)システムもお勧めしております。パネル1枚あたり約75Wの出力がありますので、晴れた日中では冷蔵庫+α位の消費分はバッテリーを消費することなくソーラーパネルのみでまかなえます。バッテリーの消費が減れば劣化の進行具合も緩やかになり、結果バッテリーの寿命を伸ばすことにもつながります。是非ご検討下さい。
- Qホンダポータブル発電機で100V電源の供給が出来ますか?
- Aお問い合わせの発電機の件ですが、100V電源の供給は可能です。ただ、電子レンジなどの消費電力が大きいものは使えないのでご使用になる電化製品の消費電力の確認をおすすめします。
- Qソーラーパネルについて教えて下さい。
- A室内灯にインバーター、冷蔵庫に水ポンプ、FFヒーターやTV、電子レンジとキャンピングカーには無くてはならない電気製品。サブバッテリーの容量には限度があるので、旅行中などは限られた中で電気を使う必要があり、家の中と同じ様にというわけにはいきません。
そこで補助として太陽光発電があります。日が照っている間だけという制限はありますが、最近主流の70W〜80Wのパネルであれば、冷蔵庫の消費分くらいは賄える計算になります。ソーラーパネルが必要かどうかは、電気の使い方次第ということになりますが、旅行に出たら冷蔵庫は常にON、停車中もTVDVD鑑賞…などという使い方でバッテリーの容量不足が心配であれば取付けをお勧めします。参考までに、105Aのバッテリー1台を、放電した状態からソーラーのみで充電するには、約24時間の日照が必要です。
- Q晴天ですが、冷蔵庫をつけっぱなしだとソーラーがマイナス表示です。
- Aソーラーパネルの件ですが、冷蔵庫の電源をつけっぱなしということでソーラーパネルの充電量より、冷蔵庫の消費電力が多いためにマイナス表示になると思います。一回冷蔵庫の電源を切ってAVモニターを確認してみて下さい。マイナス表示でなくなれば正常にソーラーパネルは充電していると思います。
- Qサブバッテリーは2個必要ですか?
- Aさほど電気に頼らない使い方であれば、バッテリーの追加やソーラーパネルの必要はありません。最近増えてきた大容量のインバーター、電子レンジや長時間リヤのTVでDVD・地上デジタル放送の視聴などの使い方をされる場合はバッテリー1台では容量不足に悩まされる事になるかも知れません。2個使用であれば、1個の時の分は使える計算になりますが、ただバッテリーを追加しても、ソーラーパネルを付けたとしても電気は無限ではありません。常に節電を意識した使い方が望ましいでしょう。
- Q一晩中ベンチレーターを回し続けてもバッテリーは大丈夫?
- Aベンチレータは風量が3段階で調整でき消費電流は最大で約3Aです。バッテリーがきちんと充電されていれば、就寝中位の時間であれば回し続けてもバッテリー上がりはありません。ただ、確かにベンチレーターは弱でも結構回転がはやく、またその音も夜間は特にうるさいですね。これは多くのキャンピングカーユーザーさんの悩みの種のようです。
私達もこれを解消したく、ベンチレーターコントローラーというものを開発しました。これはベンチレーターの電流を絞って調整できるもので、すごくゆっくりまわすことが出来ます。これによって電流も0.2Aまで絞れますし、もちろん音も静かになります。またタイマー機能も付いていますので、まわしたままお車を離れたり、消し忘れなどによるバッテリーの消費も抑える事ができます。